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死を超越した方 ~イエスの復活~ (2025年4月20日霊想より)

 私たち人間は、国籍、性別、年代、時代を超えて、死を恐れたことが一回もないという人はいないでしょう。(ただ、高齢になったり、戦争などで沢山の死人を見て来た人は、ある意味で死に対する感覚がマヒすることはあるでしょう)

 私が幼い頃は、葬式は大そう大ごとで、家で見送るために近隣住民の助けを借りて葬儀を行ったり、会ったこともないのに会社の同僚や上司が同僚の遺族を見舞ったり、葬儀を手伝ったりしていました。いわゆる人間としての節目の儀式である「冠婚葬祭」を大変重要視していた社会であったので、人の誕生や死は今よりももっと身近で、喜びと悲しみの感情も激烈であったように思います。

 しかし、たとえ時代は変われど、「死」そのものが恐怖の対象であり、悲しみの感情が伴うことは不変です。ただ寿命が10年20年と伸びて来たゆえに、死がどこか遠いものとして受け止められているだけです。

 死を考える時、死後の世界はどのような所か、どのように死ぬのか、痛みがあるのか、どんな病気で死ぬのかなど、考えても、決して答えは出ません。そして世界中の人が地獄や天国の存在をどこか、ファンタジーのようにおぼろげに考えて、おののくだけなのです。

 聖書では、死について、「分離」だと教えています。肉体と魂の分離が死であり、そのゆえに確かに人は死を目前にする時に悲しみに陥ります。同時に、聖書は死は霊的な死、すなわち人の魂が神との分離状態にあることを教えています。

 また、イエスは死後の世界を、「金持ちとラザロ」の話(ルカ16:19-31)を通して語ってくださっています。確かに死後の世界があり、地上での生き方の裁きがあり、神のおられる神の国と、火炎の中で自分の罪に苦しむ世界が確かにあるのです。

 イエスはその話を、空想で語っているわけではありません。イエスは十字架の死を通して死後の世界を経験され、そしてこの地上によみがえってくださったのです。通常、死んだ人がよみがえるなどはあり得ないし、科学的には無理な話です。しかし聖書は、確かにイエスがよみがえり、その目撃証人が多くおり、そしてその目撃証人によって現代まで聖書と教会が続いて来て多くの人々がキリストを信じ、このキリストにこそ死の解決があると確信してきました。この確信に至るためには、キリストの話を何度も聞いて学び、キリストの十字架の死が私の為の罪のためであり、キリストの復活が私の死における希望であることを、信じ、確認し、確信に至る必要があるのです。

 あるテレビ番組である医師がこう言っていました。「私は多くの人の死を見てきましたが、概して強い信仰心を持っている人(クリスチャンや学会員など)は死に対する恐れが少なく、むしろ死を受け入れ堂々としており、家族もその信仰に感嘆し、悲しみが少ない様に見えました。しかし、何か特定の信仰がない人は、死後に頼るものがないので、不安と恐れと戸惑いの中で本人も家族も死を迎えるしかないのです。だからこそ、人は自分と家族の為にも宗教の価値をもう一度見出すべきです」。

 この世の人生はたかが70年80年です。死後の世界の方が長く、そちらに行けば、そこがリアルな現実の世界となるのです。この世の地上の生涯の方が幻のように消え去ってしまうのです。このイースターという主イエスの死と埋葬と復活を覚えて祝う時に、自分の死と埋葬と復活を真剣に考え、イエス・キリストに希望を見出してください。この方を信じさえすれば、わたしたちには『永遠の命』が約束されているのですから。


「・・・子たちがみな血と肉を持っているので、イエスもまた同じように、それらのものをお持ちになりました。それは、死の力を持つ者、すなわち、悪魔をご自分の死によって滅ぼし、死の恐怖によって一生涯奴隷としてつながれていた人々を解放するためでした。」(ヘブル2:14,15新改訳2017)

 
 
 

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